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巨人ナイン、台風でも試合決行に大ブーイング 広島に足止め&缶詰めでやけくそ気味!?「昼から酒でも飲むか」 (1/2ページ)

 巨人の菅野智之投手(29)がエースの意地をみせ、43日ぶりの白星となる9勝目を挙げた14日の広島戦。広島の自力Vを消滅させ、優勝に再加速する貴重な遠征となったが、その裏側でチームは台風10号の接近でてんやわんや。移動日だった15日の上り新幹線が運転見合わせとなったため、延泊で“缶詰め”を強いられることになったからだ。9連戦後の東京でのオフがつぶれるわ、16日の阪神戦(東京ドーム)は移動試合となるわで、チーム内にはブーイングの嵐が吹き荒れた。(笹森倫)

 14日の試合前練習でグラウンドに出てきたG戦士は、嵐の到来を告げる不穏な黒雲を恨めしそうに見上げ、「本当にやるの?」と広島関係者に尋ねた。さっさと試合中止が決まれば、台風の前に東京に帰れるかもしれない。

 だが試合前の決定権を持つ広島側の言い分は「お盆休み中の試合だし、今日しか来られないお客さんもたくさんいるから、ぜひやりたい」。完売のチケットを払い戻せば、振替日は消化試合になる可能性大という打算も働いたことだろう。試合決行への固い意志を感じ取り、“広島抑留”は不可避とあきらめがついた巨人ナインは、「あした一体、何すりゃいいんだろう」とため息をついた。

 台風10号が移動日の15日午前に直撃する予報を受け、巨人は正午前後に東京に着く航空便と上り新幹線の予定を変更。風の影響を受けにくい鉄路に一本化し、15日の始発で広島を発つことに決めた。ところが14日午前になって、JR西日本が新大阪-小倉間の終日すべての列車の運転を見合わせると発表。再変更を迫られることになった。

 14日のナイター後にバスで関西まで移動しておき、翌15日に台風の影響がない新大阪から新幹線で帰京するプランも検討されたが、「試合後に4時間も車で移動するのはキツイ」と見送りに。

 「もっと早く中止を決めてくれれば、14日のうちに帰る方法もあったんだろうけど…」(球団関係者)。夕方以降に中止になったところで、この日のうちに60人所帯が帰京する足を確保するのは困難。確実路線として、新幹線が再開する16日朝に帰京し、そのまま東京ドームに向かって移動試合のナイターに備えることに。つまり15日も広島に延泊だ。練習も試合もないが、街は夜まで暴風雨。宿舎に引きこもるしかない。やけくそ気味の「昼から酒でも飲むか」という声も聞かれた。

 本来であれば、15日午後から東京で完全オフを満喫できたところ。独身の某選手は「チクショー、夜から予定が入ってたのに!」と顔をゆがめた。9連戦後の息抜きを召し上げられた上、16日は移動試合のドタバタ。「仕方ない、天候には勝てないよ」という周囲の慰めに対して、古参の球団スタッフは「いや、勝てるぞ。カープの営業だけは」とチクリ。旧市民球場時代から、どんな悪天候だろうと試合をやりたがる、広島の営業方針をよく知っているのだ。

 首脳陣の1人は「俺らは仕事だから、どんな天気でもやれといわれれば従うけど、お客さんが心配。台風のせいで家に帰られなくなったら、どうやって責任を取るの?」と疑問を呈した。広島の現場サイドとしても15日の移動予定が白紙となり、16日のDeNA戦(横浜)が移動試合に。つまり台風の襲来を目前に、試合の開催を望んでいるのは、ごく一握りの利害関係者だけだった。

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