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丸が挑む“巨人FA戦士”初の快挙 落合、清原らが恵まれなかった「個人タイトル」獲得なるか

 12球団最多の通算26人ものFA戦士を補強してきた巨人だが、打撃の個人タイトルを獲得した選手は今まで1人もいない。今季広島から加入の丸佳浩外野手(30)は、移籍1年目で球団初の快挙を成し遂げてしまうのか。

 勝てば優勝マジック点灯の可能性もあった22日の中日戦(ナゴヤドーム)は、小休止。先発ヤングマンが4回途中7失点の大炎上で、序盤から大差をつけられた。

 野手は集中力を保ちづらい展開となったが、丁寧な打席を重ねることが個人成績につながる。もっか32本塁打と138安打でリーグトップ、打点も同2位の坂本は5タコ。今回の3連戦を通して安打は1本、本塁打と打点なしに終わった。

 一方、丸はこの日の2点適時打を含め3連戦で6安打の荒稼ぎ。今季131安打としてトップの坂本に7本差とした。

 最多安打争いは丸より上に、広島・鈴木と中日・大島が137安打の2位で並び、中日・ビシエドが135安打で4位とライバルは多いが、丸にとって2017年以来の同賞受賞のチャンスだ。さらに巨人にとっては空前の快挙となる。

 1994年のFA制度導入以来、巨人は今季の丸と炭谷を含めて投手と野手各13人を補強してきた。だが記者投票によるMVP、ベストナイン、ゴールデングラブ賞などのリーグ表彰を除き、個人記録でタイトルを獲ったのは2人。96年に最優秀中継ぎ賞の河野博文、2012年に最多奪三振の杉内俊哉の両投手だけだ。落合博満、清原和博、小笠原道大、村田修一ら名だたる強打者たちも、巨人では個人タイトルには恵まれなかった。

 丸は巨人を5年ぶりのリーグ優勝に導くだけでなく、毀誉褒貶の激しい球団のFA史に新たな1ページを刻むのか。もっとも本人は「無理でしょうね」とそっけない。

 「僕は安打が打ちたいというより、四球もしっかり取って出塁したい。誰かと自分の成績を比べることもないし、変に安打を意識したら打撃が崩れてしまうので。獲れるに越したことはないですけど、タイトルはあくまで“おまけ”ですね」

 巨人は残り30試合。ペナントの行方とともに、タイトル争いでも楽しめるシーズン最終盤となりそうだ。(笹森倫)

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