【スポーツ随想】コロナ禍の初場所完走と“謎のセレブ美女” 知り合いの記者に聞くと… - zakzak:夕刊フジ公式サイト

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コロナ禍の初場所完走と“謎のセレブ美女” 知り合いの記者に聞くと…

 直前のPCR検査で陽性判明や濃厚接触で65人もの力士が休場。「開催とは狂気の沙汰」などと散々批判を浴びた大相撲初場所は、なんとか15日間完走した。

 白鵬、鶴竜両横綱が休場。綱取りのはずの大関貴景勝は初日から4連敗した揚げ句、10日目から休場したが、“家貧しくして孝子顕わる”とはよく言ったもの。関脇大栄翔が気迫のこもった激しい突き押しで初優勝し、観客を喜ばせた。

 場所直前、ある序二段力士が「コロナが怖いから休場したい」と申し出て、「休む理由にならない」と却下され引退した。SNSを通じて引退発表しネット上では話題になったが、表立った反応はほとんどなかった。

 大相撲はほかのプロスポーツと違い、何か不祥事が起きると「所詮、過去の遺物」の決まり文句で一方的に非難される。八百長、朝青龍、貴乃花親方など一連の問題で相撲協会は対応能力、危機管理能力のなさを露呈し信頼も失った。こんな力士が現れるのも、その名残だろう。

 コロナ禍で感染予防にあらゆる対策を立てて完走し、外出もできないお年寄りなどに数少ない娯楽を提供したのに、「よく頑張った」との声が聞こえてこないのも仕方ないのかもしれない。

 「協会は金のことしか頭にない」と白眼視されても、力士や親方ら約1000人の協会員にも生活がある。中止しても、国が補償してくれるはずはない。何と言われようとやった者勝ちだ。

 「開催するからにはお客さんを喜ばせたい」「開催できたのは奇跡に近い。精いっぱい取りたい」-。そんな心意気で連日、熱のこもった相撲を見せてくれた力士たちを、八角理事長(元横綱北勝海)は「ご苦労さん。ありがとう」と自分の言葉で心からねぎらってほしい。

 筆者も巣ごもり生活の唯一の楽しみとして15日間すべて見届けた。相撲もさることながら、連日土俵溜まりの同じ席でシャンと背筋を伸ばして観戦し続けた30代と思われるセレブ系女性の存在も大いに気になった。

 もちろんマスクはしていたが、かなりの美女のようで毎日違ったワンピースや脇に置いたバッグは高級ブランド風。東方力士が勝って水をつけるときはテレビにも大きく映ったから、気になったファンも多かったろう。知り合いの相撲記者に聞くと、取材は1社1人と規制され、美女が座る地下1階レベルにも降りられないとか。「現場はそれどころじゃないよ」と一蹴されてしまった。

 次は3月の春場所。満員での開催は望むべくもないが、7月の名古屋、11月の九州と地方場所復活への大きなステップとして、なんとか予定通り開催してもらいたいものだ。 (作家・神谷光男)

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