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文政権、自主防衛強化に傾く 北ICBM、韓国に対米不安も (2/2ページ)

 また、宋国防相は7月31日、原子力潜水艦の建造について、国会で「検討する準備ができている」と発言した。北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)で奇襲攻撃を仕掛ける恐れが格段に高まったためだ。ただ、燃料となる高濃縮ウランの生産は米韓原子力協定で禁じられており、実現化のハードルは高い。

 ミサイル攻撃力の強化や原潜建造は、文氏が公約に掲げてきた自主国防路線に沿ったもので、文氏は現在、国内総生産(GDP)の2・4%の国防予算を任期内に2・9%に引き上げる方針を示している。

 韓国内では、米ニューヨークやロサンゼルスが北朝鮮のICBMの射程に入った場合、米国が自国への核攻撃を顧みず、果たしてソウルの防衛を優先させるのかと疑問視する声がある。保守系世論には、韓国の核武装の主張まであり、こうした不安感が結果的に文氏の自主国防を後押ししているともいえそうだ。

 しかし、対北攻撃力の増強は、北朝鮮が批判する「対決シナリオ」そのものであり、文氏の「対話」路線がますます説得力を失うジレンマを抱えている。

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