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【鈴木哲夫の核心リポート】「ポスト安倍」迷走も 閣僚経験者が予測する「9月解散」 1強から政局へ、政権正念場 (1/2ページ)

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 改造人事で、支持率がやや持ち直した安倍晋三内閣だが、多くのマスコミの調査では依然、不支持が上回っている。「首相を信用できない」という不支持の理由も消えていない。自民党の安倍首相に距離を置く、リベラル派のベテラン議員は次のように話す。

 「安倍首相は来年9月の自民党総裁選で3選を狙っている。これまでは一部の反安倍以外は容認する空気だったが、今後支持率が長期低落に入れば『安倍降ろし』だって起きる」

 今回の人事で、「安倍首相は、あえてライバルを取り込むかもしれない」という噂も出た。だが、石破茂元地方創生相は入閣しなかった。

 「他の『ポスト安倍』の面々とは違って、安倍首相は政権批判だけ繰り返す石破氏は許さないし、徹底して距離を置くのは分かっていた」(首相側近議員)

 「石破氏は『何があっても入閣しない、心配しなくていい』と言っていた。これで安心して、総裁選へ思い切った準備ができる」(石破派幹部)

 「ポスト安倍」ヘ向けて今後、石破氏が活動を活発化させることは間違いない。「地方行脚を続け、『地方創生』という政権構想をさらにブラッシュアップして総裁選に備える」(前出の派閥幹部)という。

 他の「ポスト安倍」候補はどうか。岸田文雄政調会長と、野田聖子総務相に加え、菅義偉官房長官が「会合で『ポスト安倍』に名前を挙げた」(菅氏に近い2回生議員)とされる河野太郎外相らだ。

 前出の首相側近は「大きく分ければ、『禅譲』か『総裁選で戦う』かだ。入閣した野田、河野両氏と、閣外に出たが岸田氏は『安倍首相を支える』と言っている。3人の頭の中には禅譲狙いがあるとみていい。安倍首相が改造前に個別に話して、うまく取り込んだ人事の妙だ」「だが、支持率が長期低迷となれば、石破氏の批判が地方などに共感を呼ぶ可能性はある。禅譲狙いの面々も主戦論に変わる」と警戒感を示す。

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