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「街は生気を失い、人々はゾンビのように徘徊した」…北朝鮮「大量餓死」の記憶 (1/3ページ)

 最近、ガソリンや食べ物の価格高騰など、国際社会の経済制裁が北朝鮮の国民生活を圧迫し始めていることを示す情報が、同国内の情報筋から相次いでもたらされている。

 制裁は北朝鮮の経済活動を停滞させるために行われているものなので、これはひとつの成果には違いない。ただ、制裁の究極の目的は、金正恩体制が音を上げて、核兵器開発を止めるよう仕向けることにある。国際社会は果たして、その目標に近づいているのだろうか。

 北朝鮮には民主主義がまったく存在せず、一般国民の不満が政治に反映される仕組みがない。無理にやろうと思えば、死を覚悟して立ち上がるしかない。そして、それを実行した人は、ほぼ確実に権力によって殺される。

 (参考記事:謎に包まれた北朝鮮「公開処刑」の実態…元執行人が証言「死刑囚は鬼の形相で息絶えた」

 国際社会は、そのような蜂起を望んで経済制裁を行っているのだろうか。仮に蜂起が起きたら、立ち上がった人々が皆殺しになる前に助けに行く準備をしている国があるのだろうか。

 米国を含め、そんな国はどこにもない。国際社会がこうした覚悟を持てなければ、経済制裁が金正恩体制にとって本当の脅威となることはないだろう。ちょっとしたことで部下を処刑する金正恩党委員長の残忍さは、周知のとおりだ。彼は国民が苦難に喘いでも、歯牙にもかけない可能性が高い。

 (参考記事:【動画】金正恩氏、スッポン工場で「処刑前」の現地指導】

デイリーNKジャパン
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