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飛び交う「報復」情報…任侠山口トップ襲撃1カ月もほぐれぬ緊張 警察当局は歓楽街対策で抗争阻止狙う (1/2ページ)

 指定暴力団神戸山口組を離脱した組員らが結成した「任(にん)侠(きょう)山口組」のトップが神戸山口組系組員の男らに襲撃され、ボディーガードの男性が射殺された事件は、12日で発生から1カ月を迎えた。実行犯の足取りがつかめない中、任侠側から神戸山口側への「報復」情報が飛ぶなど緊張の糸はほぐれない。警察当局は両組織の縄張りが重なる歓楽街の取り締まりを強化するなど、抗争の封じ込めを図っている。

 ■飛び交う怪情報

 「任侠側が今夜、大阪・ミナミで神戸側の事務所を襲撃するようだ。相手の組員の地位を問わない無差別の返し(報復)の指示も出ているらしい」。捜査関係者によると、事件から2日後の9月14日夕方ごろ、暴力団関係者の間でこうした怪情報が飛び交った。

 夜になると、任侠側の金禎紀(通称・織田絆(よし)誠(のり))代表(50)ら複数の幹部がミナミの組事務所に姿を見せた。目と鼻の先には神戸山口側の組事務所。実際は何事もなかったが、大阪府警が周辺に多くの捜査員を投入し、警戒に当たる騒動に発展した。

 襲撃事件は9月12日の白昼、神戸市長田区内で発生した。神戸山口側の組員、菱川龍己容疑者(41)=殺人容疑で指名手配=ら複数の男が織田代表らが乗る車列を襲撃。もみ合いになった織田代表のボディーガード、楠本勇(ゆう)浩(ひろ)さん(44)が射殺された。

 ある暴力団関係者は「両組織の勢力が入り乱れる繁華街では、いつ争いが起きても不思議でない」と懸念する。

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