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鳩山元首相、習指導部の世論戦に利用された? 中国紙に語った称賛、日本批判… (1/2ページ)

 中国・北京で5年に1度開かれる中国共産党大会が24日に閉幕した。党の宣伝部門は今夏以降、官製メディアを総動員して習近平指導部を礼賛し“人民に熱烈に支持される共産党”を演出してきたが、そうした世論戦に一役買った日本の政治家がいる。鳩山由紀夫元首相(70)だ。

 300万部以上の発行部数を誇る国営新華社通信傘下の日刊紙「参考消息」は10月11日付の紙面で、鳩山氏のロングインタビューを掲載した。企画のタイトルは「党大会特別報道 中国はなぜ自信があるのか」。鳩山氏の「中国政府の改革の勇気は高い評価に値する」との言葉が主見出しで踊っている。

 習指導部による5年間の内政・外交への評価を同紙記者に問われた鳩山氏は「習近平(国家)主席は就任以降、強力な執政能力を示してきた」と称賛。外交面で最も印象深いのは現代版シルクロード構想「一帯一路」の提唱だと言及し、同構想は「世界平和に貢献するだろう」と無邪気に持ち上げた。中国の膨張路線を体現する「新植民地主義な手法」として周辺国には根強い懸念があるのだが、そうした視点は鳩山氏には全くないようだ。5月に北京で開かれた一帯一路の関連フォーラムに出席した際、開幕式での習氏の演説を聴いて「非常に感激した」と感想を述べている。

 中国外交に関連して鳩山氏は「21世紀は米国と欧州が衰退すると同時に、中国が台頭する時代だ」と持論を展開。続いて「実るほど頭を垂れる稲穂かな」との日本のことわざを持ち出し、「大国は実力を盾にして周辺国に優越感を示しがちだ」と言及する。ここで中国側の言動にクギを刺すのかと思いきや「中国の大国外交はそうではない。まさにことわざ通りだ」と逆に持ち上げてみせた。

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