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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「味」》夜回り取材で受けたお・も・て・な・し (1/2ページ)

 誰にとっても「忘れられない味」には、濃密な思い出が付きものだと思う。今回のコラムで何を書こうか悩んでいるうちに、忘れがたいおもてなし料理と取材の経験を思い出した。といっても、グルメ取材の話ではない。

 帰宅時間を見計らって取材対象者の自宅を訪ねる「夜回り取材」をしていると、たまに家の中に招き入れてもらうことがある。場合によっては、自慢のお酒や料理でもてなしていただくこともある。ご家族にははたはた迷惑だろうが、記者にとっては、ゆっくりと話ができるのでとてもありがたい。

 何度か通ううちに、食の好みや趣味、家族との関係などが少しずつ分かってくる。相手の考え方をより深く理解することで、取材のテーマが立体的に見えてくるのだ。

 お酒を飲みながらの夜回り取材で、最も印象的だったのは、ある経済官庁の局長だ。某企業の経営危機があり、その局長の自宅には毎晩のように記者が詰めかけた。多い日には深夜に10人近くを家に上げ、監督官庁としての方針や政治家の思惑を解説してくれた。今思えば、局長側もマスコミの関心事を探ったり、行き過ぎた報道があった場合に軌道修正を図ったりする目的があったのだろう。

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