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金正恩氏の「拷問部隊」が始めた「プレミアムサービス」とは (1/2ページ)

 北朝鮮の治安機関の一つである国家保衛省(以下、保衛省)は、捜査で拷問を多用することから、住民から最も恐れられている。ところが最近、その保衛省の行いに異変が生じているとデイリーNKの内部情報筋が伝えてきた。

 ■女子大生を拷問

 保衛省は、密かに北朝鮮の国民の一挙手一投足を監視し、体制不安の芽を徹底的につぶす秘密警察である。監視分野は、住民たちの娯楽や文化にも及ぶ。一昨年には、違法な海外コンテンツである韓流ビデオのファイルを保有していた容疑で女子大生を拷問し、悲劇的な末路に追い込んだ。

 (参考記事:北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは…

 そんな保衛省が住民に「手厚いサービス」を行っているというのだ。内部情報筋によると、北朝鮮・咸鏡北道(ハムギョンブクト)会寧(フェリョン)市の保衛部が、携帯電話を使い違法に韓国と通話していたある住民を逮捕した。住民は、1万元(約17万3000円)のワイロを支払って釈放された。

 保衛部が、違法行為を見逃す代償として多額のワイロを要求することは今までもあった。貧乏国家・北朝鮮の一部署であることから、秘密警察といえども予算は少なく、逆に国家に上納金を納める義務を負っているからだ。

 これまではワイロを受け取って見逃すにしても、「ありがたく思え」という上から目線だった。

 (参考記事:口に砂利を詰め顔面を串刺し…金正恩「拷問部隊」の恐喝ビジネス

 しかし、今回の事件で保衛部は、釈放した人物を車に乗せ、自宅まで送り届けるという「プレミアムサービス」を行ったという。

デイリーNKジャパン
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