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韓国メディアの「良心的日本人」 竹島、慰安婦等問題の見解 (2/2ページ)

 ただし、保坂氏が挙げた池内敏・名古屋大教授は、その著書『竹島-もうひとつの日韓関係史』で、日本だけでなく韓国政府の主張も正当性に欠けると指摘している。また坂本悠一氏は、2013年5月に竹島に上陸する際、「独島を韓国領と見なすことはできない」との見解を示し韓国側に止められたことがある人物だ。

 さらに保坂氏は、慰安婦や徴用工の問題についても次のように発言している。

 〈日本安倍政権は慰安婦強制連行の事実を否認している〉(「中央日報」2017年3月16日付)

 〈韓国側から見れば(徴用工の)個人請求権が充分に残っている〉(韓国YTNラジオのインタビュー。2017年8月25日)

 このような保坂氏の発言は、韓国側の主張そのもの。韓国のメディアが、日本を批判する“元日本人の発言”を都合良く使っている様子が窺える。

 こうした発言についても、保坂氏は、「日本では少数派かもしれませんが、慰安婦に関しては日本の慰安婦支援団体や女性の権利を訴える市民団体、慰安婦問題の研究者などの間では当然の考え方ですし、徴用工問題についても、私や韓国側と同じ考え方の日本人学者が結構います」と重ねる。

 だが、韓国市民の中には、保坂氏の発言を冷静、というより冷ややかに見ている者もいる。「学者が政治に関わりを持つと、客観性が保てなくなるのではないか」(40代男性)、「独島問題以外の発言が雑で、残念だ」(50代男性)といった声が聞こえてくる。

 ※SAPIO 2018年1・2月号

NEWSポストセブン
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