記事詳細

金正恩氏が日本を「次のターゲット」に定めた理由 (2/3ページ)

 最近の北朝鮮の対日非難の中身は、主に軍備増強に対してのものだ。日本政府は「いずも型」護衛艦の空母化や、長距離巡航ミサイルの開発を検討している。こうした動きに対して「海外膨張の野望をなんとしても実現してみようとする危険極まりない妄動だと言わざるを得ない」(民主朝鮮10日付)などと言っているのだ。

 しかし、水爆を保有して「核強国」になったと誇り、米国と対決すると息巻いている国がこの程度の動きにムキになるのもおかしな話だ。

 戦闘攻撃機を80機以上も詰める大型空母を11隻も持っている米国でさえ北朝鮮に手を出せずにいるのに、日本が戦闘機をせいぜい10機詰めるかどうかの軽空母を1隻か2隻持ったところで、北朝鮮の国防が危うくなるはずもない。

 それに北朝鮮も本音では、日本よりも中国のことをよっぽど警戒している。

 (参考記事:「日本は百年の宿敵、中国は千年の宿敵」北朝鮮で反中感情

 ではどうして日本に非難の矛先を向けているかというと、おそらく北朝鮮にとって日本は「どうでもいい国」になっているからだ。

 かつては北朝鮮にも、ジャパンマネーに大いに期待した時代があった。

 しかし、日本人拉致問題で日朝の対話は立ち往生しており、何をどうやっても、日本からはカネを取れそうにないことが金正恩氏にはわかっているのだろう。また、仮に拉致問題が解決しても、北朝鮮国内での人権侵害の問題がある。この問題が改善されない以上、日本や欧米は北朝鮮に大規模な経済支援を行うことはできないのだ。

 そして、金正恩氏はそのことを理解しているから、核ミサイルの開発に突き進んできたのだ。

 (参考記事:北朝鮮「核の暴走」の裏に拷問・強姦・公開処刑

デイリーNKジャパン
zakzakの最新情報をSNSで受け取ろう

関連ニュース