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【高橋洋一 日本の解き方】北朝鮮めぐる中露の表と裏 西側主導の南北統一に警戒感、韓国引き込んで国益確保狙う (1/2ページ)

 北朝鮮問題に絡み、米国、中国、韓国、ロシア、日本などの動向が注目されているが、表面上の動きとは別にある裏の思惑について考えてみたい。

 各国の「表」の動きは単純だ。米国、韓国、日本は建前として西側諸国なので、北朝鮮に非核化の圧力をかけて、それでも北朝鮮が屈服しないのであれば、軍事オプションも辞さないというものだ。

 これまで、北朝鮮とは約30年にわたり対話を繰り返してきたが、その合意はほごにされ、結果として北朝鮮は核ミサイルを完成間近まで開発を進めている。対話路線でこのまま時間を無駄にすれば、北朝鮮の思うつぼという立場だ。

 中国とロシアは、米国主導のこの方針に異を唱え、圧力をかけすぎるのはまずく、まずは条件を付けずに対話を開始すべきだとしている。

 これに対し、「裏」の思惑は、当然のことながら公表資料がないので、国際政治のロジックによって推測して、明らかになった事実から妥当性を検証するしかない。

 米国、ロシア、中国は国連安全保障理事会の常任理事国5カ国のうちの3つで、拒否権を有する超大国だ。

 世界の安全保障では、核兵器の不拡散が大前提になっている。常任理事国はいずれも核保有国であり、米国、ロシア、中国も核不拡散は譲れない一線だ。核不拡散方針は、5つの常任理事国以外の核兵器の保有を禁止する核拡散防止条約(NPT)という形で、実効性が確保されている。

 常任理事国以外にも、インド、パキスタン、イスラエルは核兵器を保有しているとされているが、これらの国はNPTに加盟していない。

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