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麻原死刑囚の執行「Aデー」あるのか 法務省がオウム死刑囚移送開始

 地下鉄サリン事件などオウム真理教による一連の事件に関与したとして殺人罪などで死刑が確定した複数の死刑囚について、法務省は14日、東京拘置所から他の拘置所への移送を始めた。オウム裁判は今年1月に全ての審理が終結しており、同省は刑の執行について慎重に検討を行うとみられる。麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚(63)の死刑執行「Aデー」はあるのか。

 移送された人数や詳しい移送先は不明。死刑を執行する施設は、東京、大阪、名古屋、札幌、仙台、広島、福岡の全国7カ所にある。死刑囚の親族や支援者らが面会するのに配慮し、移送が行われることもあるという。

 一連の事件では教団関係者約190人が起訴され、これまでに麻原死刑囚をはじめ13人の死刑、6人の無期懲役が確定した。

 1989年の坂本堤弁護士一家殺害事件や94年の松本サリン事件、95年の地下鉄サリン事件では29人が犠牲となっており、うち地下鉄事件では、13人が死亡し6000人以上が重軽症を負った。

 今年1月には、逃亡の末に逮捕された元信者、高橋克也受刑者(59)の無期懲役判決が確定。全ての刑事裁判が終結した。

 気になるのは麻原死刑囚への刑執行だが、オウム真理教から改称した「アレフ」には約1500人の信者がおり、麻原死刑囚の写真を飾り、誕生日を祝うなど帰依を鮮明にしている。麻原死刑囚のいる東京拘置所の周囲を信者が歩く「修行」も確認されており、刑執行後の「神格化」を懸念する声も強く、当局はより慎重に判断するとみられる。

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