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習氏の野望、第2幕は“父の復讐” リストから消えた「紅2代」、トランプ政権にもカウンターパンチか (1/2ページ)

 中国・北京で開催中の第13期全国人民代表大会(全人代=国会)第1回会議で11日、国家主席と副主席の任期規定を撤廃する憲法改正案が99・8%の賛成で採択された。習近平国家主席は「終身独裁体制」を目指すことになるが、「父の復讐」を含めた第2幕が注目されるという。中国に精通するノンフィクション作家、河添恵子氏が緊急リポートした。

 習氏の長期支配への道が開かれた全人代では、全公職者の汚職を取り締まる「国家監察委員会」の新設も決まる予定だ。反共産党系の中国人有識者らは最近、太子党(=共産党幹部の子女や孫)が、全人代と中国人民政治協商会議全国委員から次々と落選している状況を注視している。

 リストから、毛沢東の孫、毛新宇、トウ小平の次女、トウ楠、江沢民の妹とおい、陳雲(八大長老の1人)の息子、陳元、李先念(元国家主席)の娘、李小林、朱鎔基(元首相)の娘、朱燕来などの名前が消えたのだ。

 これは必ずしも「粛清」ではない。ただ、ビジネス界で巨万の富を築いてきた「紅2代」(=共産党革命に参加した高級幹部の子弟)が、習独裁体制を揺るがす危険分子になると位置づけられてもおかしくはない。

 過去5年の第1次習政権で“無力化”できなかった敵対勢力や危険分子を根絶やしにするつもりなのかもしれない。

 「第二幕は習氏の復讐劇か?」というのも、習氏の父、習仲勲元副首相(2002年5月死去)は1980年代、保守派の李鵬元首相らとの権力闘争に敗れ、事実上引退に追い込まれた。電力利権などを掌握し、厳然たる力を持ってきた李鵬ファミリーの長男、李小鵬と、娘の李小琳も、リストから消えている。

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