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【大前研一 大前研一のニュース時評】元ロシア情報機関員暗殺未遂…金正男氏殺害事件との類似点 襲撃される直前に金髪女性の姿 (1/2ページ)

 今月4日、英国南西部のソールズベリーで起きた元ロシア情報機関員とその娘の暗殺未遂事件をめぐり、英国のメイ首相は「ロシア政府が関与した可能性が極めて高い」という見解を示した。英国はロシア外交官23人の追放、両国間の政府高官や要人の接触停止、6月にロシアで開幕するサッカーW杯に英国の閣僚や王族は出席しないなどの制裁措置を行う。

 一方、一貫して関与を否定するロシア政府も、報復措置としてロシア駐在の英国外交官23人の国外退去やサンクトペテルブルクの英総領事館の閉鎖、英国の文化交流機関「ブリティッシュ・カウンシル」の活動中止をブリストウ駐露大使に通告した。

 今回の事件は、英国側の二重スパイでロシア連邦軍参謀本部情報総局のセルゲイ・スクリパリ元大佐とその娘が、ショッピングセンター前で意識不明の重体になったものだ。

 メイ首相は英国議会で、米ソ冷戦時代に旧ソ連が開発した軍事用の猛毒神経剤「ノビチョク」の一種が襲撃に使われたと断定した。これは防毒マスクをしても通用せず、非常に危険性の高いものだという。英国側はロシアが直接関与しているか、ロシアがノビチョクの管理をいい加減にして、そこから第三者に渡ったかのどちらかだと指摘している。

 私はBBCの放送でこの事件の流れをチェックしているが、襲撃される直前、スクリパリ氏が金髪の女性と並んでいる姿が防犯カメラに映っていた。娘さんの髪は金髪ではなくブラウンだ。その直後、公園で父娘2人が椅子に座っているところを猛毒神経剤を浴びせられたとみられている。

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