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韓国の芸能人、「親日派の子孫だから」と攻撃受ける

 現代韓国では、日韓併合時代に日本政府と協力して功績を残した政治家、官僚、文化人らに「親日派」のレッテルを貼り、「民族の裏切り者」と糾弾することが法律で定められている。最近、この親日派狩りが激しさを増しているという。在韓国ジャーナリスト・藤原修平氏がレポートする。

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 最近では、親日派の子孫への無差別攻撃まで起きている。

 昨年3月には韓流スターのカン・ドンウォンが渦中の人となった。カンの曾祖父が親日派だったことが報じられて物議を醸し、「慰安婦制度設立に資金を援助した」といった複数の“デマ”まで流された。

 女優のイ・ジアは、2011年に祖父が親日派であったことが明らかになり、最近でもネット上で「親日派の家系だなんて、ありえない」「親日派の孫娘なんて、嫌だよね」といった容赦ない攻撃を受けている。

 それだけではない。韓国には、日本に理解を示し擁護するような人物に対して、“親日派”とレッテルを貼って断罪することが半ば習慣化している。『帝国の慰安婦』の著者・朴裕河教授もその被害者の一人だ。「慰安婦は日本軍と同志的関係であった」などと書いて訴追され、一審では無罪を勝ち取ったが、昨年10月、二審で逆転有罪判決を受けた。一審の判決直後、ラジオ番組に出演した元慰安婦の李容洙は、朴教授のことをはっきりと「親日派」と宣告している。

 朴教授自身は特に日本を擁護し、肩を持っているわけではない。それでも「親日派」と糾弾されるのは、いまの韓国では慰安婦に関する客観的・学術的評価すら許されず、韓国社会が認める「強制連行」「性奴隷」の物語以外はすべて排除されることを示す。

 最近も慰安婦に関する言論封殺が起きた。韓国南部の順天大学で物理学の教授が、講義中に慰安婦を侮辱する発言をしたとして、昨年10月に失職したのだ。

 問題の講義では「私が思うに(元慰安婦の)おばあさんたちは十分に理解して行った」「もともとその気があったからついて行ったのだ」などと発言。このことが報道されると、怒った市民団体が大学に押しかけ教授の罷免などを要求。同大総長は謝罪声明を出し、渦中の教授は懲戒免職となった上、今年1月に名誉棄損で起訴された。

 ※SAPIO2018年3・4月号

NEWSポストセブン
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