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【室谷克実 新・悪韓論】“リベラル顔”で進める赤化、文政権の本当の恐ろしさ 保守派は課長でも追放だ (2/2ページ)

 さらに、教育省の「歴史教科書国定化真相調査委員会」は、朴槿恵(パク・クネ)政権の時の教科書国定化(=朴政権崩壊で実現しなかった)に関わった公務員25人を職権乱用などの容疑で検察に告発するよう、教育相に進言した。

 教育省の公務員が国定化方針を決めたのではない。まして課長級の公務員などは、命ぜられた方針の事務作業に当たっただけだろう。「積弊清算」のスローガンに悪乗りした“上司飛ばし”の観もあるが、要は保守派官僚を追放することだ。

 「積弊清算」の名の下に各省に設けられた「調査委員会」や「タスクフォース」は、政治的フィードバックを阻止する「革命委員会」なのだ。

 政権は、放送通信委員会を通じて、公共放送だけでなく、民放の人事も握っている。大統領府高官は最近、保守系サイト「イルベ」の閉鎖検討にまで言及した。

 そこにあるのは、共産主義者の伝統的戦術「サラミ・タクチックス」だ。司法と言論をまず抑えて、サラミソーセージを右から少しずつカットするように排除していく。

 韓国の国民が「こんなはずではなかった」と気付くとき、その国は文句を言ったら「反革命分子」として刑務所行きの体制が出来上がっているかもしれない。

 ■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。著書・共著に『悪韓論』(新潮新書)、『崩韓論』(飛鳥新社)、『韓国リスク』(産経新聞出版)など多数。