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【世界動乱】米英露スパイ追放合戦…世界はなぜ中国を放置しているのか? (1/2ページ)

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 世界はまるで、スパイ映画さながらの様相を呈してきた。

 英国南部で亡命者として暮らしていたロシアの元二重スパイと娘の暗殺未遂事件に端を発し、欧米28カ国・機関とNATO(北大西洋条約機構)は、ロシアの外交官など150人以上を追放することを決めた。

 これに対し、ロシアも、各国が追放するロシアの外交官と同数の外交官を追放する対抗措置を取るなどしている。

 ロシアのサンクトペテルブルクにある米英の総領事館の閉鎖や、航空機産業やIT産業が集積する米シアトルにあるロシア総領事館の閉鎖なども決まった。

 ウラジーミル・プーチン大統領が選挙に圧勝し、2024年までロシアを支配していく。その体制が決まる直前に勃発し世界に波及した“スパイ追放合戦”だが、外交官とはすなわちロシア諜報機関・連邦軍参謀本部情報総局(GRU)所属のスパイを指していると考えられる。

 米英両国は「ロシア・スパイ網の壊滅」を目指す方針を確認したとのことだが、不可解なのは、世界各国で暗躍するスパイはロシアからだけではない。

 中国の情報工作機関は、その規模、人員も膨大で、組織も人民解放軍総参謀部・総政治部や、国家安全部、党中央対外連絡部、外交部、公安部、中国統一戦線など、司令塔は複数にまたがり、派閥もあるため複雑怪奇に絡み合っている。