記事詳細

【世界動乱】キッシンジャー氏の後釜担う 米中関係を紡ぐ“大物キーマン”シュワルツマン氏 (1/2ページ)

★(5) 

 戦後、米国と中国が国交を樹立する前から、米中関係を紡いできた大物政治家といえば、ヘンリー・キッシンジャー元国務長官である。一昨年11月の大統領選で当選したドナルド・トランプ氏が、真っ先に面談した一人も彼だった。

 そして、94歳のキッシンジャー氏の後釜として、米中関係を深化させる役割を担ってきたのが、リーマン・ブラザーズ出身、ブラックストーン・グループ(=オルタナティブ投資会社としては世界最大)会長兼最高経営責任者(CEO)で、「世界一のマネーマスター」の異名を持つ72歳のスティーブ・シュワルツマン氏である。

 ジョージ・ブッシュ(子)元大統領と同時期に米エール大学で学んだ彼は、ブッシュ親子と同様、著名な同大学の秘密組織「スカル&ボーン」のメンバーである。

 さらに、シュワルツマン氏は、米国の元財務長官や中国の元財務部長、人民銀行前総裁ら、米中の金融・経済の中核を担ってきた人物が多く名前を連ねる、清華大学経済管理学院顧問委員会のメンバーでもある。

 すなわち、同顧問委員会のメンバーで、第2次習近平政権で金融経済政策を担う2トップ=王岐山国家副主席、劉鶴副首相とも近い関係といえる。

 清華大学に巨額寄付をしたシュワルツマン氏は、本人の名前を冠した全寮制の学院、清華大学シュワルツマン学院(蘇世民書院)を2016年に開校した。

 初代院長は、同大教授で元IMF顧問の李稲葵氏が就き、顧問にはキッシンジャー氏をはじめ、ニコラ・サルコジ元フランス大統領、トニー・ブレア元英国首相、ケビン・ラッド元オーストラリア首相、米国の元国務長官や財務長官など、政界大物が名を連ねる。開学記念式典では、習主席と、バラク・オバマ米大統領(当時)が祝賀メッセージを贈った。