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【室谷克実 新・悪韓論】「ナッツ姫」の次は「水かけ姫」が捜査対象… KALオーナー一族の“赫々”たる戦歴 (2/2ページ)

 弟の趙源泰(チョ・ウォンテ)氏(大韓航空社長)は、老女に車の運転マナーを注意されたことに怒り、老女を突き飛ばし負傷させ、書類送検されたことがある。

 ハンギョレ新聞(14年12月11日)には「会長夫人が空港で会社の職員に大声を張り上げ悪口を浴びせ、周辺にいた市民の眉をひそめさせた」とする元韓進役員の証言が載っている。

 父親の趙亮鎬氏にも前科がある。02年の恩赦名簿に経済犯罪者として載っている(東亜日報02年12月30日)。これとは別に同年の大統領選挙で不正献金を摘発されて罰金刑を受けている。

 前科2犯の人が、ナショナルフラッグを傘下に持つ財閥のオーナー会長であり、五輪組織委員長にもなったのだから「すごい国」だ。組織委員長を事実上解任された後も、系列ホテルの建設資金・資材を自宅の改修に流用した容疑で取り調べを受けた。

 趙一家はしばしば「KALの創業者一族」であるかのように語られるが、誤りだ。趙亮鎬氏の父親である趙重勲(チョ・ジュンフン)氏が1969年、国営航空会社の払い下げを受けたのが始まりだ。彼は航空会社を引き受けるほどの財をどうして貯えたのか。

 在日米軍のバス、トラックの横流しを受けて始めた陸運業が成功したからだ。横流しの仲介者は、ロッキード事件の被告人だった小佐野賢治氏だ。なんだかナルホドという気がしてくる。

 ■室谷克実(むろたに・かつみ) 1949年、東京都生まれ。慶応大学法学部卒。時事通信入社、政治部記者、ソウル特派員、「時事解説」編集長、外交知識普及会常務理事などを経て、評論活動に。著書・共著に『悪韓論』(新潮新書)、『崩韓論』(飛鳥新社)、『韓国リスク』(産経新聞出版)など多数。

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