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南北会談もうひとつの焦点、文政権が拉致問題解決へ動く?  韓国で500人超、世界12カ国で被害 (1/2ページ)

 南北首脳会談が27日午前始まった。最大の焦点である「北朝鮮の非核化」に加え、安倍晋三首相が要請した拉致問題についても、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に言及する見通しだ。北朝鮮による国家的犯罪であり、著しい人権侵害である拉致は、日本だけでなく、韓国からも500人以上が連れ去られている。

 「日本人拉致問題の解決は、北東アジアの平和構築の助けになると正恩氏に言うつもりだ」

 文氏は24日、安倍首相との電話首脳会談でこう約束した。安倍首相の強い要請に応じたものだ。

 韓国大統領府が、この件について発表すると、韓国メディアからは「拉致問題は、北朝鮮と日本の間で解決すべきことだ」などと、批判的な質問が相次いだ。

 それでも、文氏が拉致問題に言及したのは、安倍首相の盟友といえるドナルド・トランプ米大統領が、拉致問題の解決に極めて熱心なことが背景にありそうだ。

 トランプ氏は、日米首脳会談(米国時間17、18日)後の共同記者会見で、「シンゾウ(安倍首相)にとって(拉致問題解決が)重要だという事実を私は知っている」「(引き裂かれた)家族が可能な限り早く再会するのを見たい」「拉致被害者を取り戻すために、日本に連れ帰るために、できることは何でもする」「私はこれを約束する」と言い切ったのだ。

 歴代米国大統領で、ここまで拉致問題に言及した人物はいない。安倍首相が一昨年11月、ニューヨークのトランプタワーで初対面して以来、拉致問題について訴え続けてきた成果といえる。

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