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マレーシア政権交代、92歳のマハティール氏勝利は「中国との蜜月関係にNO」 河添恵子氏緊急リポート (1/2ページ)

 マレーシア下院選(9日投開票)で過半数を獲得した野党連合を率いるマハティール元首相(92)が10日、首相に就任することが決まった。背景には、「腐敗したナジブ政権への批判」と、「中国との蜜月関係にノー」という民意があったという。ノンフィクション作家の河添恵子氏が緊急リポートする。

 「国民に選ばれた世界最高齢」。92歳の首相が、マレーシアのために再び汗を流す。かつて、「ルック・イースト政策(=日本を見習え)」を掲げ、22年間、同国の首相を務めたマハティール・ビン・モハマド氏である。

 同国下院選は、「中国=マレーシア関係の立役者」を父に持つ、現職のナジブ・ラザク首相率いる与党連合「国民戦線」と、マハティール氏率いる野党連合「希望同盟」との、まさに“天下分け目の戦い”だった。

 焦るナジブ政権は、下院解散直前、公務員の給与所得値上げ(バラマキ公約)や、与党に有利な選挙区割りの改定法案、反フェイクニュース法案を強行採決した。しかも、野党連合の統一旗の使用や、マハティール氏の顔写真を選挙活動に使用することまで禁じたという。

 だが、結果は与党連合が79議席で野党連合が113議席。英国からの独立以来、初の政権交代が決まった。

 この数年、マハティール氏は「反ナジブの急先鋒」としてSNSで積極的に発信し、存在感を高めていた。

 批判の矛先の1つは、2014年に発覚した、国有投資企業「1マレーシア・デベロップメント」にまつわる巨額債務問題と、不正資金流用疑惑だ。同社は、ナジブ氏が09年、「首都クアラルンプールをイスラム金融のハブにする」という方針を掲げ、100%政府出資で立ち上げた。その資金24億ドル(約2625億円)が消えた。

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