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【富坂聰 真・人民日報】中国の役割は米朝の“通訳”か 大連での電撃首脳会談のウラ (1/2ページ)

 不覚にも、「まさか」というのが、第一印象だった。

 習近平国家主席と金正恩朝鮮労働党委員長の2回目の会談が今月7、8日に大連で行われた。金委員長の大連入りは7日であった。

 3月25日の電撃的訪中からわずか40日ほどで再び会談した早業に世界は驚かされたのだが、この間、板門店(パンムンジョム)では南北首脳会談というビッグイベントも行われた。さらには新たに米国務長官に就任したポンペオ氏の極秘訪朝まで明らかになったことを考えれば、なんともめまぐるしい展開だ。

 では、中朝はなぜこれほど短期間にトップ会談を行わなければならなかったのだろうか。

 少なくとも王毅外相、そして宋涛党中央対外連絡部部長といった面々が続けざまに両国間を飛び回っていたのだから、両国がコミュニケーション不足に陥っていたとは考えにくい。

 素直に考えれば、北朝鮮が米朝首脳会談を前に中国を頼りにしたということだが、それは巷間言われているように「不安になって中国を後ろ盾にした」といったようなものなのだろうか。

 「その可能性は、極めて低いですね」

 そう語るのは、外交にも詳しい中国の国務院OB。

 「というのは中国が北朝鮮の“側”についてアメリカと対峙するポジションに立つことは考えられないからです。中国はトランプ政権ができる前から、この問題ではアメリカと極めて密に足並みをそろえてきていましたからね」

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