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【有本香の以毒制毒】「移民大国」日本、外国人の「医療タダ乗り」に“救急策”を (1/2ページ)

 「移民流入」日本4位に-。こんな見出しが、ネット検索サイトのヘッドラインに躍った(5月30日、西日本新聞)。

 「経済協力開発機構(OECD)加盟35カ国の最新(2015年)の外国人移住者統計で、日本への流入者は前年比約5万5千人増の約39万人となり、前年の5位から韓国を抜いて4位に上昇した。(中略)日本が事実上の『移民大国』であることが浮き彫りになった」という記事だ。

 一方、先日発売の『週刊現代』には「帰国した中国人にも日本の医療費がタカられている!」という衝撃的な記事が載った。

 外国人を受け入れた現場の苦労を伝え、日本語教育など共生策の必要性を説く、ヒューマニズムにあふれた西日本新聞と、一部外国人による日本の医療制度悪用を追及する週刊現代。一見、対照的な2社の記事は、実は同じ警鐘を鳴らしている。

 外国人労働者を受け入れるわが国の「構え」は脆弱(ぜいじゃく)だ。にもかかわらず、ごまかしながらズルズルと受け入れを拡大すれば、いずれ大問題につながるのではないか。

 「共生」と「多様化」をうたい、移民受け入れに積極的だったヨーロッパ諸国で近年、移民と国民との軋轢(あつれき)が大きくなり、社会不安が増す様子を見れば、もっともな懸念だ。

 ただし、週刊現代に書かれた荒川区に問い合わせると、記事には正確性を欠くところがあることが分かった。

 「荒川区が、外国で帝王切開出産した中国人への『海外療養費』支給を(あまりに数が多いとして)止めた事実はありません。私たちは法律に基づき実務を行っているだけで、法の善し悪しを決める立場にない。荒川区が『悪い』かのように伝わることには困惑しています」と区の担当者。これももっともな話だ。

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