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米朝が“スパイ外交”で激突 元情報機関トップ同士が大詰め協議 リスクあるが思い切った決断も (1/2ページ)

 米朝首脳会談(6月12日予定)を見据えた事前交渉が、情報機関主導で進められている。5月31日(米国時間)に会談した、前CIA(中央情報局)長官のマイク・ポンペオ国務長官と、元偵察総局トップの金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党副委員長がリードしているのだ。過去の積み重ねを重視する外交当局ではないためリスクもあるが、「北朝鮮の完全非核化」や「拉致問題解決」で、思い切った決断ができる可能性もありそうだ。

 「一連の会合を通じ、われわれは正しい方向に進んでいると確信している」

 ポンペオ氏は会談終了後に記者会見し、こう語った。ただ、「やらなければいけないことが多く残っている」と述べ、依然として非核化をめぐって米朝間に「溝」があることをうかがわせた。金英哲氏は1日、ドナルド・トランプ大統領に宛てた金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の親書を携えてワシントンを訪問する。

 首脳会談に向けた事前協議を主導するポンペオ、金英哲の両氏はいずれも外交畑を歩んできた人間ではない。共通するのは、諜報活動を行う情報機関のトップを経験してきたことだ。

 ポンペオ氏は陸軍士官学校を卒業し、陸軍で5年間過ごした経験を持つ。下院議員時代は保守強硬派として鳴らし、トランプ政権ではCIA長官を経て、国務長官に就任した。CIA長官時代の昨年5月には、「朝鮮ミッションセンター」を新設した。CIA韓国支部長などを歴任したアンドルー・キム氏をトップに据えて、これまでにない質と量の北朝鮮内部情報を手にしたとされる。

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