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【日大のドン・田中英寿理事長 人脈と金脈】日大・田中理事長、内田前監督には無かった“情”で教え子たちを掌握 第2の就職先の面倒も (2/2ページ)

 田中理事長の思いが強く現れているのが、元小結海鵬の熊谷涼至さんのケースだ。熊谷さんは田中理事長と同じ青森県出身で、日大相撲部から八角部屋に入門している。幕内を49場所もつとめ、技能賞も2回受賞。武蔵丸を破って金星もあげている。師匠は八角理事長だ。平成22年名古屋場所限りで引退。「谷川」を襲名して親方になったが、翌年に起こった八百長問題への関与が疑われ、引退勧告を受けた。

 しかし熊谷さんは「一度たりとも八百長に関係したことはない」と退職届の提出を敢然と拒否し、5日後に解雇された。この教え子の潔い生き方に田中理事長も感動したに違いない。現在熊谷さんは母校日大相撲部のコーチに就任し、田中理事長のもとで後輩たちを指導している。

 このように田中理事長の手法には、打算的だった内田前監督にはない情が垣間見える。これがナンバー2で失脚した内田前監督とナンバーワンまで上り詰めた田中理事長との差といえるかもしれない。しかし、いまはそんな情も通用しない厳しい状況だ。果たして田中理事長は何も語らないまま逃げ切れるか。皮肉な言い方をすれば、いまこそ培ってきた人脈、金脈の使いどころでもある。(特別取材班)=おわり

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