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【富坂聰 真・人民日報】韓国人が買いあさり… 中朝雪解けの雰囲気、国境の不動産早くも高騰 (2/2ページ)

 そんななか、新たなマネーの受け皿として中朝国境の手付かずの土地に向けて、熱い視線が注がれ始めているというのである。

 5月に入り、『中国証券報』など、多くのメディアがこの現象を面白がって報じている。

 事実、国家統計局が5月16日に発表した、「全国70の大中規模都市における商品住宅の販売価格の変動状況」(4月調査分)によれば、全国で最も大きく値を上げたのは中朝国境の都市として知られる丹東市であったというのだ。

 いま不動産を求めて中国全土から人が殺到しているというが、目立っているのは吉林省長春からの客だと、同紙は報じている。

 もちろん不動産の動きに目ざとい都市の人々も負けていない。

 北京、天津、浙江省などからも人がやってきているというが、今回、非常に面白いのは外国人の姿が少なくないということだろう。

 「なんと、韓国人がこのエリアの不動産を買いあさっているのです。もともと、彼らにはなじみのある一帯ですから、わかりやすい反応ということになるでしょうね」(同前)

 こうなると気の早い中国の企業家は、もう北朝鮮の不動産にも目をつけ始めているかもしれない。

 ■富坂聰(とみさか・さとし) 拓殖大学海外事情研究所教授。1964年生まれ。北京大学中文系に留学したのち、週刊誌記者などを経てジャーナリストとして活動。中国の政・官・財界に豊富な人脈を持つ。『中国人民解放軍の内幕』(文春新書)など著書多数。近著に『中国は腹の底で日本をどう思っているのか』(PHP新書)。

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