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麻原死刑囚ら7人の死刑執行 残る6人の執行はいつ…「神格化」懸念する声も (1/2ページ)

 日本犯罪史上、最も凶悪事件とされる、松本・地下鉄両サリン事件など、一連のオウム真理教事件を首謀したとして、殺人罪などで死刑が確定した麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚(63)ら7人の死刑が6日、執行された。上川陽子法相が同日午後、記者会見して発表した。教団が起こした事件の死刑囚は計13人おり、残る6人の執行がいつ行われるかが今後の焦点となる。

 ほかに執行されたのは、井上嘉浩死刑囚(48)、中川智正死刑囚(55)、早川紀代秀死刑囚(68)、土谷正実死刑囚(53)、遠藤誠一死刑囚(58)、新実智光死刑囚(54)。

 確定判決によると、麻原死刑囚は、ほかの教団幹部らと共謀し、1989年11月の坂本堤弁護士=当時(33)=一家3人殺害事件をはじめ、94年6月の松本サリン事件、95年3月の地下鉄サリン事件を起こした。

 公証役場事務長監禁致死事件なども含め13事件に関与し、判決で認定された死者は計27人に上る。起訴後の死亡者などを含めた犠牲者は29人で、警察庁のまとめでは約6500人が重軽傷を負った。

 国家転覆も狙った残虐極まるテロ事件に対し、東京地裁は2004年4月の判決で、全事件での麻原死刑囚の指示と共謀を認定した。「一連の犯行の源であり首謀者。救済の名の下に日本支配を考えた動機は浅ましく愚かしい限りで、極限の非難に値する」と、痛烈な言葉で断罪し、求刑通り死刑を言い渡した。

 麻原死刑囚は1審途中から意味不明の発言をするようになり、最後には何も語らなくなった。1審判決後、弁護側は即時に控訴したが、「麻原被告は裁判を受ける能力がない」などとして控訴趣意書を提出せず、控訴審が一度も開かれないまま死刑判決が確定した。

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