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柳瀬経産審議官退任 加計問題で参考人招致、一定の責任 後任に寺澤達也氏

 経済産業省は24日、柳瀬唯夫経産審議官(57)を退任させる幹部人事を発表した。柳瀬氏は2015年に首相秘書官として、学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、学園関係者らと官邸で面会した。国会に参考人招致されるなど、混乱を招いた一定の責任を取る。後任には、寺澤達也商務情報政策局長(57)が就く。嶋田隆事務次官(58)は留任する。25日付。

 世耕弘成経産相は24日の閣議後記者会見で、今回の人事について「年次を経て、世代交代を図っていかなければならない面もあり、総合的に判断した」と述べ、加計学園問題が影響しているとの見方を否定した。

 柳瀬氏は15年4月、愛媛県や加計学園の関係者らと官邸で会い、獣医学部新設について「首相案件」などと発言したとする愛媛県文書が今年4月に見つかった。野党からは「加計ありき」との批判を浴びた。

 5月の衆参予算委員会に参考人として出席した際は、学園関係者との面会を認めたうえで、「特別扱いは、まったくない」「普段から『首相』という言葉は使わない。文書の内容は、私の伝えたかった趣旨とは違っている」などと主張した。獣医学部新設をめぐる安倍晋三首相の関与も、明確に否定していた。

 柳瀬氏は東大法学部を卒業後、1984年に通商産業省(現・経産省)に入省した。08年に当時の麻生太郎首相の秘書官に就任し、12年に安倍首相のもとで、2度目の秘書官に抜擢(ばってき)された。昨年7月から経産省に戻り、通商政策を担う事務次官級の経産審議官を務めた。

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