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総裁選、安倍氏3選の公算大  岸田氏不出馬、野田氏は推薦人確保が難航 (1/2ページ)

 9月の自民党総裁選の構図が固まりつつある。岸田文雄政調会長が24日に不出馬を表明し、立候補に意欲を示す野田聖子総務相は、金融庁からの情報漏洩(ろうえい)問題が直撃し、推薦人(20人)の確保が見通せない。安倍晋三首相と石破茂元幹事長の一騎打ちの可能性が指摘されるなか、国会議員票で圧倒的優位に立つ安倍首相が3選する公算が大きい。

 「熟慮して、3選について考えていきたい」

 安倍首相は24日、自民党本部での地方議員との懇談で、こう述べた。同日夜の日本医師会の会合では、会長選で4選した横倉義武会長について「自民党で4選したのは、佐藤栄作総裁ただ一人だ。まさに、継続は力だ」と持ち上げ、自身の総裁3選に意欲をにじませた。

 安倍首相が、このタイミングで総裁選の対応に言及し始めたのは、岸田氏が態度を表明したことと無関係ではない。

 岸田氏は24日夕、記者会見を開き、「総裁選には出馬せず、安倍首相を中心にさまざまな政治課題に取り組んでいく」と述べた。岸田派として一致結束し、安倍首相を支持する考えも示した。

 岸田氏の不出馬が確定し、安倍首相は、党内主要4派閥から圧倒的支持を得る見込みだ=別表。報道各社の世論調査でも、自民党支持層の間では次期総裁候補の首位に立つ。

 出馬に意欲を見せる野田氏は、立候補を断念した2015年の前回選に続き、20人の推薦人確保が課題だ。

 事務所関係者が仮想通貨の販売規制をめぐり、金融庁に説明を要求した問題で、野田氏は24日、一部報道機関が行った情報公開請求に関する情報が、開示前に金融庁から漏洩したことを認めた。

 前回総裁選で野田氏の推薦人となった参院議員が、来夏の参院選への影響を懸念し、火種を抱える野田氏の支持に回るかどうかは不透明だ。

 石破氏は24日、記者団に「どなたが出ようと出まいと、自分の思うことを述べて審判を仰ぐ方針に変わりはない」と語った。

 安倍首相と石破氏の一騎打ちになった場合、安倍首相を批判してきた左派メディアによる「モリカケ級のスキャンダル報道」が想定される。今後の情勢をどうみるか。

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