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【瀕死の習中国】長老に怒られるのイヤ!? 習氏が外遊に逃げたスキに…李克強首相、金融刺激で主導権回復へ (1/2ページ)

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 中国の習近平国家主席は、国務院の専管事項であるべき経済政策を「○○小組」とか、新設の委員会に権限を移した。そのすべてのトップに収まり、事実上の主導権を子飼いの部下に任せた。つまり、劉鶴副首相が経済政策の実際のトップとなった。対米交渉の責任者も、李克強首相でも、米国とのコネが強い汪洋副首相でもなく、劉副首相に当たらせてきた。

 すべてが失敗した。

 加えて、ドナルド・トランプ政権は中国からの輸入品に高関税を課し、米中貿易戦争が本格化した。中国の経済成長は横ばい(統計上)で、各地で在庫が積み上げられ、工事中断。失業の群れ。こうした凄惨(せいさん)な経済失策の現場を見れば、中国の悲惨な状況を把握できる。

 この経済的衰退が主因となって、中南海(中国共産党・政府所在地)の奧で熾烈な権力闘争が展開され、突如、李首相がよみがえった。

 ふさぎ込んでいた李氏は昨今、ノーベル平和賞受賞者、劉暁波氏の未亡人、劉霞氏のドイツ訪問(=事実上の海外亡命)の下工作のためにドイツへ行き、アンゲラ・メルケル首相と会談したり、元気いっぱいだ。顔色が良くなった。

 理由は、習一派が経済のかじ取りに失敗し、その責任問題が追及されそうになり、大きくパワーを後退させたからだ。

 まもなく、中国共産党最高指導部メンバーと長老らが集まる「北戴河会議」が開かれる。習氏は、長老からつるし上げを食らうだろうと観測され、身をかわすために10日間もの中東・アフリカ外遊に出発するありさまだ。

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