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自浄作用ないからこその第三者委員会も…田中理事長に引導渡せず 「責任追及目的でない」と大甘処分 日大悪質タックル問題 (1/2ページ)

 アメリカンフットボールの悪質タックル問題で日本大学は7月30日、臨時理事会を開き、内田正人前監督(62)と井上奨(つとむ)前コーチ(29)を懲戒解雇することを決めた。同日朝に7人の弁護士で構成する第三者委員会(勝丸充啓委員長)が最終報告書を同大に提出。これを受けて反則行為を主導したと認定された内田氏ら2人の処分を決断したが、当の最高責任者、田中英寿理事長(71)には自主判断に任せる大甘ぶり。同大に雇われた第三者委だけにトップを糾弾できない弱腰姿勢がありありだった。

 まさにトカゲの尻尾切りだ。同日の臨時理事会で内田、井上両氏の懲戒解雇を決めた日大だが、田中理事長、大塚吉兵衛学長(74)らは報酬の20%を自主返納するに止まった。

 悪質タックル問題が発覚して以降、公の場で会見も謝罪もせず、逃げ回っている田中理事長は減給程度で済まされるというのだから、「とことん腐っている。あきれてものも言えない」と日大アメフトOBが嘆くのも分かろうというものだ。

 第三者委の報告書では、田中理事長について「自ら十分な説明を尽くすべきところ、いまなお公式な場に姿を見せず、外部発信も行っておらず、学校法人理事長としての説明責任も果たしていない」と一応、指摘はした。

 だが、報道陣から「日大の自浄作用がないからこそ、第三者委員会の調査、処分を皆が期待していたと思う」と問われると、勝丸委員長は「(質問の)趣旨が分からない」と回答。再度、「内田体制を生み出した田中体制にメスを入れていないのでは」と突っ込まれると、「第三者委員会の責務はあくまで調査で提言。処分をする権限は持っていない。責任追及を目的とするものではない。私どもの責務はしっかり果たしたつもり」とけむに巻くしかなかった。

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