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【高橋洋一 日本の解き方】サマータイムはトンデモ愚策 システム変更で多大なコスト、期間限定導入など非現実的だ (2/2ページ)

 ましてやサマータイムを1~2年の限定で導入するという案は、システム変更などで社会に対して多大なコスト負担を強いるものなので、とても現実的な案とはいえないだろう。

 2020年東京五輪は7月24日から8月9日まで開催されるが、そもそもなぜ暑い夏場なのか。筆者のような1964年東京五輪を知っている世代からみれば、なぜ秋にやらないのかという素朴な疑問がある。

 ただし、今となってはそう簡単に変えられない。というのは、開催時期は立候補都市の招致の段階で決まっていたからだ。

 国際オリンピック委員会(IOC)は、7月15日~8月31日までの間に設定することを招致段階で決定しており、東京がその前提で立候補したからだ。

 では、なぜIOCが夏場を選んだかといえば、商業上の理由、つまりテレビ放映の収入の確保のためだ。五輪の収入のうちTV放映権料金は5割程度を占める。

 五輪の商業化がスタートした84年のロス五輪以降、ほとんど夏場に日程が設定されているのは、欧米のメジャースポーツのシーズンと重ならないからだ。米国ではアメリカンフットボールは9月第1週から、バスケットボールは10月の最終週から始まる。欧州サッカーでは、主要リーグは8月中旬から始まる。

 開催期間を変えることが難しいにせよ、サマータイム以外の手法で暑さ対策をすべきだ。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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