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自民党総裁選、石破氏が10日夕に出馬表明 安倍攻撃と命乞いの奇々怪々

 自民党の石破茂元幹事長は10日夕、国会内で記者会見を開き、9月の総裁選への立候補を正式に表明する。連続3選を目指す安倍晋三首相との一騎打ちになる公算が大きい。石破氏は「政策至上主義」が持論だが、「モリカケ」問題などで、安倍首相を攻撃する姿勢を見せる一方、総裁選後に冷遇しないよう“命乞い”する奇々怪々ぶりだ。果たして、どのような選挙戦となるのか。

 「党運営や政策で通じる部分がどれだけあるかが大事だ」

 石破氏は9日夜のBSフジ番組「プライムニュース」で、こう述べた。支持を得るうえで自身が重視する点を示したと取れるが、情勢は厳しい。

 安倍首相は全7派閥のうち、5派と竹下派衆院側の大部分の支持を受け、無派閥議員を含め、国会議員票(405票)の8割弱をまとめている。一方の石破氏は、石破派と竹下派参院側の大半にとどまる。

 焦点になるのは、地方の党員票だ。

 活路を見いだしたい石破氏は、総裁選で「公正、正直、誠実」を掲げた。「モリカケ」問題などによる、安倍政権への批判票の取り込みを狙う作戦のようだ。10日夕の出馬会見では、政府への監視機能が弱いとの指摘がある与党の現状を踏まえ、党運営の在り方を見直すよう訴える。

 一方で、“泣き言”や“命乞い”と取れる発言も目立つ。

 安倍首相を支持しなければ内閣改造・党役員人事で冷遇されるとの見方があるとして、「応援しなかったら、『冷や飯』はおかしい」「パワハラだ」と訴えている。

 9日夜の「プライムニュース」では、2001年総裁選で小泉純一郎元首相を支持しなかったが、小泉内閣で防衛庁長官に起用された自身の経験を引き合いに、「(純一郎氏は)好き嫌いとか、自分にひいきしてくれるとか、まったく関係ない方だった」と述べた。

 戦う前から負けを認めたに等しい発言に聞こえる。永田町の関心は、すでに総裁選後の人事に移っている。

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