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【高橋洋一 日本の解き方】中国の軍事的脅威に米が危機感 西太平洋の基地攻撃能力誇示 沖縄周辺の防衛強化が必須に (2/2ページ)

 こうした中国への制裁措置が出てくるのは、やはり報告書に書かれている中国の軍事動向によるものだ。報告書は、中国人民解放軍が沖縄、台湾、フィリピンを結ぶ「第1列島線」を越える爆撃機の運用能力を確保していると述べている。その上で、グアムを含む西太平洋の米軍基地などを攻撃する能力を誇示するようになると警告する。また、台湾の独立宣言を防ぐため「有事」に備えた準備を進めている形跡があるとも指摘している。

 オバマ政権当初は、「戦略的再保証」といい、米国は中国を大国として保証し、中国とともに世界の安定を図るという戦略だったが、トランプ政権はこれを完全に否定し、中国の拡張主義・海洋進出は米国の利益にならないという立場になった。

 米国は、中国と対照的に、台湾との防衛協力を強化する方針を打ち出し、武器売却も促進している。

 日本としても、米国の対台湾政策との歩調を合わせるため、日米同盟の一層の強化が必要だ。沖縄周辺の国防を強化しなければ、日中の軍事バランスが崩れて危険である。 (元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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