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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「残」》米国政治の度量 (1/2ページ)

 ベトナム戦争の英雄、マケイン米上院議員(享年81)の訃報に接し、ニューヨーク市マンハッタン南部の米中枢同時テロの跡地(グラウンド・ゼロ)で10年前に撮影された1枚の写真をデータベースから探して見入りました。

 2008年9月、当時共和党の大統領候補だったマケイン氏と民主党候補だったオバマ氏が並んで献花をした写真です。

 オバマ氏はピンクのバラを追悼の池に向かって、少し奧の方にほうり投げるように献花しましたが、マケイン氏は黄色のバラを膝をかがめて丁寧に手向けました。

 戦争経験の有無が現れたのでしょうか。オバマ氏の所作はドライに映り、マケイン氏のそれは誠実さを感じさせました。

 この場面をテレビで見ていた筆者は、オバマ氏の振る舞いは批判されるのではないだろうかと思ったのですが、米メディアでの批判は、ほぼ見当たりませんでした。

 筆者が当時いたニューヨークは典型的なブルー・ステート(民主党の強い州)。当選すれば米国史で初の黒人大統領となる、清新な40代の候補、オバマ氏の人気は絶大で正直にいえば、筆者もそのオバマ・ブームに酔ってしまった部分があるのは否めません。

 とはいえ、マケイン氏ほどの経歴や識見を持ち、「米国の良心」を体現する人物が負けてしまったことを、オバマ氏の勝利集会を取材したシカゴで残念に思ったのも事実です。