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【緊迫する世界】追い詰められるトランプ氏、中間選挙後は弾劾か 共和党が下院で敗北なら… (1/2ページ)

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 いよいよ、ドナルド・トランプ米大統領に「審判の時」がやってくる。

 11月の中間選挙では、上院(定数100議席)の33議席、下院(定数435議席)の全議席が改選になる。上院では、共和党の勝利が見込まれている。共和党8議席、民主党24議席が改選対象となるため、共和党が勝利する可能性が高い。

 問題は、下院で共和党が苦戦していることだ。

 中間選挙は、3月のテキサス州予備選挙から始まり、11月の本選挙で決着する。米政治サイト「リアル・クリア・ポリティクス」は3日、下院で、民主党201議席、共和党191議席は、ほぼ確実と報じた。ミネソタ、アイオワ両州といった激戦区の43議席で勝敗が決する。

 今回の選挙は、米中貿易戦争が密接に絡んでいることに特色がある。

 中国はアイオワやサウスダコタ、ノースダコタ、ネブラスカ、カンサス、ミネソタ、ミズーリ各州など、広大な穀倉地帯「ファームベルト」と呼ばれる共和党の支持基盤で生産される大豆を報復関税の標的にした。

 米国産大豆は輸出先の6割を中国が占めている。昨年の中国向け大豆輸出は約140億ドル(約1兆5610億円)で、対中農産物輸出では最大だ。報復関税で対中輸出が落ち込み、ファームベルトは共和党への支持が微妙になり、激戦区となっている。

 トランプ氏としては、ファームベルトで支持を失うと、中間選挙で共和党が敗北する可能性が高くなる。このため、農家へ120億ドル(約1兆3380億円)の補助金の拠出を決定した。

 共和党が下院で負けた場合、大統領弾劾決議案が下院に提出され、司法委員会が公聴会を開くだろう。トランプ氏は、ロバート・モラー特別検察官からかなり追い詰められている。

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