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進次郎氏「決められない男」でいいのか? 支持候補明言せず「いま言うべきことでない」 総裁選

 自民党の小泉進次郎筆頭副幹事長が煮え切らない。総裁選(20日投開票)で支持する候補者を明言しないのだ。14日の討論会では、安倍晋三首相(総裁)と、石破茂元幹事長が、憲法改正や経済政策などをめぐって激突し、明確な違いを見せつけた。「不惑」も間近な37歳にして、進次郎氏は「決められない男」でいいのか。

 「真意は、語れば語るほど伝わらなくなる部分もある」

 進次郎氏は14日、党青年局・女性局が開いた討論会の後、党本部で記者団にこう語った。歯切れよく持論を展開する「進次郎節」は、影を潜めた。

 これまで討論会を聞いて投票先を判断する意向を示していたが、安倍首相と石破氏のどちらを支持するかは、「いま言うべきことではないなというのが、私の率直な思いだ。今日感じたことは、新総裁に伝える方がいい」と語った。

 だが、安倍首相と石破氏の政策・主張の違いは、際立っている。

 憲法9条への自衛隊明記について、安倍首相は同日の日本記者クラブ主催の討論会で、「自衛隊が誇りを持って任務を全うできる環境を作り、違憲論争に終止符を打つ」と述べ、決意を示した。

 一方、石破氏は「本質を改正しないまま、書けばいいということではない」と反論。戦力不保持を定めた9条2項削除の持論を述べながら、「(国民の)理解をいただく努力を一生懸命やる」と先送りを示唆した。

 経済政策では、安倍首相が雇用の改善などの実績を挙げ、アベノミクスを継続する考えを示したが、石破氏は東京や大企業の成長を地方に波及させる考え方は取らないとして、アベノミクスを批判した。

 総裁選は、権力闘争だ。どちらの候補を支持するかは、そのまま進次郎氏の国家ビジョンにも直結する。旗幟(きし)鮮明にしない態度は、進次郎氏の政治家としての評判を下げかねない。

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