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前川氏に続き…2代連続の異常事態 戸谷事務次官が贈収賄事件で引責辞任 文部科学省

 組織は頭から腐るとはまさにこのことか。文部科学省幹部が絡む贈収賄事件の責任を取って、戸谷一夫事務次官(61)と高橋道和初等中等教育局長(57)が21日付で辞任することが決まった。同省では昨年、組織的天下り問題で前任の前川喜平氏も引責辞任しており、幹部らの不祥事が後を絶たない。

 贈収賄事件を受けた省内調査を踏まえ、戸谷氏と高橋氏、義本博司高等教育局長(56)の3人を減給の懲戒処分とする。

 事件では、前科学技術・学術政策局長と前国際統括官の2人が受託収賄罪などでそれぞれ逮捕・起訴された。同省は有識者による調査・検証チームを設置。全職員を対象に、贈賄側の業者ら外部から飲食接待や金銭の贈与を受けたことがあるかを調査していた。

 戸谷氏は旧科学技術庁出身。昨年1月に前川氏の後任に就いたが、戸谷氏自身も、贈賄側の元コンサルタント会社役員が設けた会食の場に同席したとみられ、東京地検が次官執務室を家宅捜索。省内の混乱に関し、戸谷氏の責任を問う声が上がっていた。

 同省幹部は「自らも関わっていたとしたら辞任は既定路線だ」とした上で、事務方トップが2代続けて不祥事で引責辞任する異例の事態になったことに「情けなくて怒りを覚える」と話した。

 文科省では昨年、組織的な天下りあっせん問題に関係したとして、前川氏を含む累計43人が処分された。