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「一言で言えばスーパーマン」「アイデアも行動力も」 教え子が語る本庶佑さん ノーベル賞 (1/2ページ)

 「すごく粘り強い方。本庶先生の信念によって、あのお薬は生まれました」

 日本医科大教授の岩井佳子さんは、平成10年に大学院生として本庶佑(ほんじょ・たすく)さんの研究室に入った。「PD-1という面白いタンパク質があるんだよ」と言われ、研究を始めた。大所帯の本庶研の中でPD-1のグループは2人だけで「すごく自由に研究をさせていただいた」。

 あるとき、重要な実験結果が出て、すぐに報告すると「おめでとう」の返事。その後、PD-1ががんの免疫に関係することを突き止め、がん治療薬オプジーボのもとになる抗体を作り、実用化への道筋が見えてきた。

 しかし、ここからが大変だった。医薬品化に関心を示す企業がなかなか見つからない。それでも諦めずに、本庶さんが粘り強く交渉を続ける姿を目の当たりにした。

 「先生は断られることが何回あっても『これは薬になる』と信じていた。薬として世の中に出すには、アイデアだけでなく行動力も必要。この点でも普通の方ではないと思った」

 本庶研究室でPD-1を発見した奈良先端科学技術大学院大准教授の石田靖雅さん(57)は「一言で言えばスーパーマン。ああいう人はなかなかいない。ノーベル賞を獲るだけの方だ」と話す。

 「意志がはっきりしていて突き進むタイプ。何をやっても一番でないと気が済まない。どんな分野でも成功した人だと思う」

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