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ノーベル賞受賞で脚光「オプジーボ」の気になる値段…大幅値下げも年間800万円

 本庶佑(ほんじょ・たすく)京都大学特別教授(76)のノーベル賞受賞であらためて脚光を浴びたのが、新型がん治療薬「オプジーボ」だ。肺がんや胃がんなど7種類のがんを対象に使用が承認されている画期的な新薬だが、あまりに高額で「公的医療保険の財政を圧迫する」と議論になった。政府主導で大幅に値下げされ、今年11月にも値段が下がるが、年間800万円程度かかる。

 小野薬品工業が開発したオプジーボは2014年8月、皮膚がんの一種である悪性黒色腫に対し保険適用された。100ミリグラム約73万円で価格設定され、患者1人に年約3500万円かかる高額薬として話題になった。

 15年12月、肺がんにも保険適用。患者数は広がったが価格は据え置かれた。「患者5万人が使うと年1兆7500億円かかる」との試算が明らかになり、公的医療保険制度が維持できなくなると批判が高まった。

 政府は18年4月に予定されていた定例の価格改定を待たず、16年11月時点で特例的な値下げを決定。17年2月から半額に引き下げられ、製薬業界に衝撃を与えた。

 今年4月の定例改定でも24%カット。さらに用法・用量の変更に伴い11月から37・5%引き下げられることが決まっている。11月からは100ミリグラム約17万円となり、当初価格の4分の1程度になるが、それでも年間800万円程度。本庶氏の受賞でさらに値段が下がってほしいところだ。

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