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金正恩氏はなぜ「清純派」美人女優を抹殺したのか (1/2ページ)

 北朝鮮当局は最近、国内外の音楽や映像作品70余りを「不純宣伝物」に指定し、視聴や上映、配布を禁止する措置を取ったもようだ。驚くべきは、指定された作品の相当数が、金正恩ファミリー(金王朝)や朝鮮労働党を礼賛する内容のものだということだ。

 咸鏡北道(ハムギョンブクト)のデイリーNK内部情報筋によれば、当局者はその理由について「作品に出演した俳優や歌手が、体制に不満を持ち政治的に処理されたため」と説明したという。

 禁止された作品の具体的な名前やより詳細な背景については、いずれ取材結果を交えて述べることにしたい。ともかくいま言えるのは、またもや北朝鮮芸術かたちの「受難」が始まった可能性があるということだ。

 北朝鮮では金正恩時代に入り、芸術家が粛清・処刑される事件が繰り返し起きている。

 ひとつが、金正恩氏の元妻・李雪主(リ・ソルチュ)氏がかつて所属していた銀河水(ウナス)管弦楽団メンバーの虐殺事件である。李雪主氏の「異性問題」に絡み、複数の芸術団メンバーがきわめて残忍な方法で処刑されたのだが、当局はその様子を、刑場に集めた芸術関係者数千人に見せつけた。前列で見ることを強要された女性歌手らの中に、失禁しなかった者はいなかったという。

 (参考記事:金正恩氏「美貌の妻」の「元カレ写真」で殺された北朝鮮の芸術家たち

デイリーNKジャパン

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