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【菊池雅之 最新国防ファイル】特別儀じょう隊、一糸乱れぬ「賓客出迎え」 (1/2ページ)

 各国からやってきた国王や国家元首、それに準ずる来賓などを出迎えるため、「特別儀じょう隊」を編成している。儀仗隊の「仗=じょう」の字が常用漢字でないため、防衛省ではひらがな表記としている。

 これは陸上自衛隊だけの部隊で、海上自衛隊と航空自衛隊には存在しない。ただし、海自、空自でも、賓客が艦艇や基地を訪問することもあるため、臨時編成の儀じょう隊で出迎えることがある。

 特別儀じょう隊は、東京・市ヶ谷駐屯地に置かれている第302保安警務中隊と、中央音楽隊(東京・朝霞駐屯地)で編成されている。警務科とは、自衛隊の中の警察となる職種だ。

 1954年9月に警務隊保安中隊として発足した。57年より特別儀じょう任務を行うことになり、同年10月1日、現在の中央観閲式にあたる神宮外苑絵画館前記念式典で、当時の岸信介首相に対し、初めて特別儀じょうを行った。創設から現在まで、のべ約100カ国、約1000人の賓客に対する特別儀じょうを行っている。

 ちなみに、初めて外国人に対して行った特別儀じょうは、57年10月4日に来日したインドのネルー首相に対するものであった。2015年10月、これまでの功績が認められ、内閣総理大臣特別賞状が授与された。

 特別儀じょう隊員は、誰でもなれるわけではない。身長170~180センチ以内、体重60~75キロとかなり厳しい身体条件がある。17年度は、40人の希望者がいたが、採用されたのはたった12人だけ。

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