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火災、事故、渋滞…豊洲市場、波乱含みの開場 移転延期の“ひずみ”噴出 (1/2ページ)

 紆余曲折を経て11日、開場した豊洲市場。同日未明には火災が発生するなど波乱の幕開けとなったが、予定通り早朝から初競りが行われた。最先端の温度管理設備が導入され、仲卸業者は「魚にとって最高の環境」。市場周辺で交通渋滞も発生するなど課題も残る。

 水産物や青果物の卸売場では午前0時から卸売業者と買い手が取引を開始した。

 午前2時55分ごろにはマグロなどの水産物を扱う7街区で、小型運搬車「ターレ」から出火した。午前4時半ごろには、市場内を歩いていた60代の女性がターレと接触し、けがを負う事故があった。救急搬送されたが命に別条はなかった。

 午前5時すぎ、水産仲卸業者を代表し「東京築地魚市場大物業会」の横田繁夫会長が「とうとう豊洲市場の1ページ目が始まる」とあいさつ。築地よりもひんやりとした競り場に開始を告げるハンドベルの音が響くと、マグロの初競りが始まり、ずらりと並んだ魚が次々と競り落とされた。

 豊洲市場の敷地面積は約40ヘクタールで、築地の約1・7倍。建物は閉鎖型で、産地から店舗まで魚や野菜を低温管理して鮮度を保つ「コールドチェーン」機能を持つほか、衛生面の管理も強化した。

 築地で長年マグロ仲卸業を営んできた「鈴与」の3代目店主・生田与克(よしかつ)氏は、「私が見る限り、豊洲市場にいる関係者の表情は明るい。施設はきれいになったし、競り場は冷えていて、仲卸場も涼しい。魚にとっては最高の環境だと思う」と語る。

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