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【高橋洋一 日本の解き方】許されない官僚の「面従腹背」 行政の私物化は国民への裏切り…前川喜平氏は懲戒免職でもおかしくない (2/2ページ)

 手段を選ばず、平気でウソをつき、相手をだまさないと「面従腹背」はできない。前川氏は、このモットーで38年間も文科行政を行い、そのトップになったのだから、文科省という組織がどのようなものなのか、身の毛もよだつ思いだ。

 今の藤原次官は、文科省のほかの職員も前川氏と似たり寄ったりだと思われていることを、なんとしても断ち切りたかったのだろう。

 このような仕事への態度は、官僚を含めてどのような組織でも決して容認されない。そんな卑劣な言葉を座右の銘とする人など、筆者の人生経験では官僚の世界に限らなくても皆無である。

 国家公務員には、法令および上司の命令に従う義務として、「職員は、その職務を遂行するについて、法令に従い、且つ、上司の職務上の命令に忠実に従わなければならない」(国家公務員法第98条第1項)がある。前川氏はこの条項を守っていたのか、大いに疑問だ。

 官僚は、率直にいえば、法律の執行者であり、業務執行にあたり自分の意見はいらない。

 意見を言うとしても、法令に即しているか、反しているかどうかの判断に基づくべきだ。もし法令に反しているのであれば、上司の命令に従う必要はない。

 「面従腹背」によって、上司の命令を無視しているのであれば、まさにその行為は法律違反だ。何より国民は、公務員に対して法令に則した公平な扱いを求めており、自分の意見で行政を私物化してはいけない。

 繰り返すが、「面従腹背」は、国民全体の奉仕者としての公務員にふさわしくない考え方だ。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

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