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【zak女の雄叫び】《zak女の雄叫び お題は「晩」》黙秘権と真相究明…ジレンマ抱える刑事捜査 (2/2ページ)

 確かに、取り調べのような特殊な環境では、たとえ無実であっても、思い込みにより自分に不利な供述をしてしまうことは考えられる。そうしたリスクを回避するためにも黙秘権の行使は有効だが、どんな事件でも、一律に黙秘を促すというのは果たして適切だろうか。殺人などの人命に関わる事件では特に、容疑者の詳細な供述は事実の解明と、同様の事件を防ぐための社会的な検証に欠かせない。

 容疑者の黙秘を前提とした捜査では、防犯カメラの画像解析やDNA鑑定などの科学捜査に重点が置かれ、取調官が容疑者と人間として向き合い、自供を引き出す「落とし」の技術を若い捜査員に伝承する機会が減っているという声も聞く。

 容疑者の権利と、真相の究明-。いずれも尊重されるべきだが、捜査当局と弁護側の対立関係が招くジレンマを解消するには、まだまだ時間がかかりそうだ。(い)

【zak女の雄叫び】取材や日常…。女性記者21人が月ごとのキーワードで本音を綴るリレーコラムです。11月のお題は「晩」です。