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ゴーン事件が…武田薬品のシャイアー買収に飛び火

 日産自動車の前会長、カルロス・ゴーン容疑者(64)の報酬過少記載事件で、毎年の実際の報酬額や有価証券報告書への過少記載分などを記したとみられる一覧表が作成され、ゴーン容疑者が手書きで修正を加えていたことが分かった。東京地検特捜部は一覧表を入手、ゴーン容疑者が過少記載を主導していたことを示す証拠とみて調べている。

 6日付の産経新聞によると、ゴーン容疑者は自身の毎年の報酬について、独自の算定基準に基づき、厳密に計算して自分で金額を決めていたことも判明した。

 ゴーン容疑者問題は武田薬品工業の巨額買収案件にも飛び火した。欧州医薬品大手シャイアーの買収を決めた5日の臨時株主総会で、日産の最高執行責任者(COO)を務め、現在も取締役の志賀俊之氏が武田の社外取締役として登壇。ゴーン容疑者の逮捕に触れ、「武田のガバナンス(企業統治)にも疑念を抱かせる事態となり、申し訳ありません」と謝罪する場面があった。

 くしくも志賀氏は武田で役員報酬を決める報酬委員会の委員長を務めており、武田のクリストフ・ウェバー社長の報酬に関して株主の質疑に答えた。武田の有価証券報告書によると、ウェバー氏の2017年度の報酬額は12億1700万円。16年度の10億4800万円を上回った。

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