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【日本を亡ぼす岩盤規制】謎の制限!? なぜ「デジタル教科書」は広まらなかったのか (2/2ページ)

 しかし、これもおかしな話だ。

 大体、荷物が重くなっている最大の原因は紙の教科書だ。なぜ、電子書籍の教科書ではいけないのか? タブレットなどに教科書と資料集を入れて持ち運べば重量の問題も、家庭学習の問題も一挙に解決できる。

 なかなか、議論がそちらに向かなかったが、やっと来年4月から、タブレット端末などで読む「デジタル教科書」の使用が認められる。

 ただ、ここに“岩盤規制”の存在が感じられるのだ。

 ネットで、デジタル教科書に関する文科省の「使用する際の基準について定める告示案」を見ると、「紙の教科書に代えてデジタル教科書を使用する授業は、各教科等の授業時数の2分の1に満たないこと」という“謎の制限”があるのだ。

 目が悪くなるから…という見方もあるが、教科書会社を守るために、シレっと潜り込ませた規制ではないのか。子供の安全、学習効率を犠牲にして、文科省は教科書会社の利権を守りたいのではないか。

 東京・歌舞伎町の「出会い系バー」で女性の貧困調査を行うような事務次官を頂いていた官庁だけに、簡単には信用できない。 =おわり

 ■上念司(じょうねん・つかさ) 経済評論家。1969年、東京都生まれ。中央大法学部卒。経済評論家の勝間和代氏と株式会社「監査と分析」を設立。金融、財政、外交、防衛問題に精通し、積極的な評論、著述活動を展開。著書に『習近平が隠す本当は世界3位の中国経済』(講談社)、『日本を亡ぼす岩盤規制~既得権者の正体を暴く』(飛鳥新社)など。

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