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【大前研一 大前研一のニュース時評】サウジ激怒… カタールOPEC脱退の真相 (1/2ページ)

 中東湾岸の産油国カタールが来年1月に石油輸出国機構(OPEC)を脱退する。OPECの盟主とされるサウジアラビアとの対立も影響したようだ。

 サウジは昨年6月、「イランと融和的だ」などと非難してカタールと断交、「カタールと付き合う国とは、もう付き合わない」と言い出し、陸続きの国境には運河掘削まで計画して、カタールの孤立化を進めている。

 カタールの首都ドーハにはアルジャジーラという24時間放送の衛星テレビ局の本社があって、サウジに厳しいニュースも世界に発信している。そのため、サウジがカタールに要求する中には「アルジャジーラの閉鎖」も盛り込まれている。

 運河計画も放送局廃止要求も、いずれもサウジの最高権力者、ムハンマド皇太子が言い始めたことだ。

 もうひとつ、カタールがOPECから脱退する理由は、原油の生産量はOPEC加盟国の生産量の2%以下で大したことはないのに対し、天然ガスの埋蔵量はロシア、イランに次いで世界3位、生産量も米国、ロシア、イラン、カナダに次いで5位で、世界最大の液化天然ガス(LNG)の輸出国ということがある。カタールのアルカービ・エネルギー担当相は、「潜在力の大きい天然ガスに力を注ぎたい」と語っている。

 つまり、OPECを脱退してもそれほど影響がない。それどころか、勝手気ままにつくったり売ったりできる。そのため、サウジが威張っているOPECから出ていくことができるのだろう。

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